CONDITION | EX++ |
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TOP: | Adirondack Spruce |
SIDE&BACK: | Indian Rosewood |
NECK: | Mahogany (V-Shape) |
FINGER BOARD: | Ebony (Original) |
BRIDGE: | Ebony (Original) |
TRIM: | Herringbone / Wood |
ROSSETTE: | Wood |
PICK GUARD COLOR: | Tortoise |
POSITION MARK: | Non |
TUNER: | Waverly / Open-Gear / Nickel (Original) |
BRACING: | Scalloped-X |
NUT WIDTH: | 42.5mm |
SCALE: | 643mm |
OTHERS 1: | Lacquer Finish / Long Saddle |
OTHERS 2: | Large Soundholl / ネックヒール部ストラップピン装着済み |
OTHERS 3: | Hand Made Custom Guitar / Made In JAPAN |
商品詳細
2010年製 Kaoru Acoustic Craft (中島 馨) D-28 Rebirth が入荷致しました。中島馨氏はヘッドウェイ社を経て1985年から二年間塩崎雅亮氏が主宰するシーガル弦楽器工房で修行後、97年熊本県にてKaoru Acoustic Craftを立ち上げる。石川鷹彦氏や渡辺香津美氏をはじめとする一流ミュージシャンも使用しており、国内外においての評価が高い日本を代表するギター製作家です。そんな氏の傑作揃いのモデルには、HEAVEN、OWL、RUSH、STARLING、CROW等があり、製作台数は極めて少なく、中古市場においても流通が稀な貴重なギターとして高額で取引されていることでも知られております。
本ギターはサウンドメッセ2010においてドレッドノート28と銘打たれた企画のもと、各製作家がドレッドノート28を製作した意欲作で、中古市場において流通の稀な入手困難な逸品です。故クラレンス・ホワイト(*1)からトーニーライス(※2)氏に受け継がれたラージ・サウンドホールのD-28をモチーフに製作されており、表板にアディロンダック・スプルースが採用され、ラージサウンドホールやヘッド裏にブランドロゴを配した仕様となっていることが最大の特徴と言えるでしょう。高い工作精度からなる出音は、倍音成分が豊かで分厚い単音の音色とコードバランスの良さが秀逸。ローズウッドとしてはとても澄んだ艶やかな深みのある音色で、各弦太くも雄大に広がる出音に仕上がっております。ヴィンテージのマーティンにも通じる魅力も兼ね備えており、トッププロも唸るまさに現代の名器の一つ。トップルシアーが贈る最高級手工サウンドの魅力を余すことなく存分にご堪能して頂けることでしょう。
フレット及びサドルの高さにも余裕があり、ネック・コンディションも良好です。表板には経年変化による日焼けが見られ、右側板ボトム部やヘッド裏に小打痕が幾つかあり、裏板には薄いバックルキズがございますが、表板に目立つキズや打痕はなく、ピックガードの弾きキズもほとんどございません。その他エンドピンジャック加工跡やクラックもなく、年式相応のコンディションと言えるでしょう。オリジナル・チューナー、ブリッジ、フィニッシュ、ハードケース。ピックガードとネックヒールのストラップピンは後から装着されております。
最も入手困難な製作家の一人、中島馨氏が手がけたレアなショーモデル。おすすめの逸品です。
クラレンス・ホワイト(※1)・・・1944年6月7日メイン州ウィンストンにて生まれ、73年7月14日、カリフォルニア州パルムデールでコンサート後 の積み込みをしている最中の交通事故により弱冠29歳で亡くなるまで数々の名演を残した伝説のギタリスト。ケンタッキー・カーネルズやナッシュビル・ウェストの一員として活躍し、68年秋にはザ・バーズに参加。カントリーロックの礎を築き、晩年にはミュール・スキナーに参加し超絶なピッキングを披露しました。そして有名なのがジーン・クラーク(ザ・バーズ)と共に開発した"セカンド・ストリング・ショルダー・ストラップ・ベンダー"(独自のチョーキング装置)の使用でも知られております。カントリー/ブルーグラス/ロック~ウェスト・コーストなどあらゆるジャンルで"クラレンス・スタイル"は足跡を残し、今日まで多大な影響を与え伝説として語り継がれております。また、マーティン社からは彼の功績を称えたシグネーチャー・モデルがD-28CWBのほか、D-18CW(2001)/D-28CW(2002)/も発売されております。
トニー・ライス(*2)・・・1951年6月8日米ヴァージニア州ダンヴィル生まれのギタリスト。70年代以降、マンドリン奏者のデイビッド・グリスマン氏らと共にジャズやロックに挑戦し、ニュー・グラスと呼ばれたブルーグラス・シーンにおいて、革新的な流れを築いた立役者にしてリードギターの位置付け決定的に変えた人物として有名。ドック・ワトソン氏と故クラレンス・ホワイトのスタイルを参考に美しい速弾きプレイスタイルを確立して都会風のヴォーカルで人気を博し、ブルーグラス・アライアンスを経てJ・Dクロウ&ニュー・サウスのメンバーとしてその人気は決定的となる。代表作には75年に発売された出世作『カリフォルニア・オータム』、トニー・ライス・ユニット名義の初アルバムにして最高傑作の一つとして名高い79年作の名盤『MANZANITA』や、フォーク・ロック・ファンの間でも人気盤となった84年発表の『コールド・オン・ザ・シュルダー』、JAZZ専門誌の賞も獲得したブルー・グラス・インストゥルメンタル・アルバムの名盤『MAR WEST』他多数がある。ジャズ、フュージョン、ロック、フォーク、カントリー等、アメリカン・ミュージックにおけるほとんど全ての分野で評価されて多くのギタリストに影響を与えた実力派ベテランギタリストの一人である。