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商品詳細

　1942年製 MARTIN OO-17 が入荷致しました。マーティン社の記録によるとOOサイズの第一号(OO-33というモデルで、デザインや仕様は不明)が売られたのは1877年にまで遡ります。中でもOO-17は、1908年からある大変歴史の長いモデルですが、1960年の50本を最後に製作が終了後、カスタムオーダーモデルになっていた時期もありました。その後2000年よりリイシューモデルが登場し、そのサウンドの良さからファンも多く、根強い支持を集める名器として知られております。
　本ギターはショーン・レノンやボブ・ディラン等の有名アーティストの使用でも有名なモデルで、戦中/ウォータイムの1942年に375本製作されたうちの貴重な逸品です。各部今現在では入手困難とも言える良質の最高級材が使用されており、指板とブリッジ材がハカランダ仕様となっていることや、エボニーロッド及びスキャロップドXブレーシング仕様となっている点が特徴になります。ボディーサイズから想像するよりも音量のあるギターで、スプルーストップのOO-18と比較して、独特の柔らかく可憐な音色で人気がございます。製作から80年以上の長い歳月を経過し培われた円熟のサウンドは、明瞭な出音と渋いトーンを持ち合わせたもの。戦後のノンスキャロップドX仕様のモデルと比較して、より音に広がりがあり発音の良さが際立つ出音に仕上がっております。いつまでも傍らに置いておきたい魅力的な愛器となってくれること必至で、古き良きウォータイムならではのヴィンテージサウンドの魅力を存分にご堪能して頂けることでしょう。
　フレット及びサドルの高さには余裕が有り、ネック・コンディションも良好です。ボディーやネック裏には年式相応にウェザーチェックや小キズ、一部塗装剥離などが見られますが、ヘッドのロゴは綺麗に残っております。裏板下部に一箇所、及び表板ピックガード裏側にクラック補修跡があり、その他ブリッジの左側にクラックがございましたが、当店工房にて補修済み。オリジナル・ピックガード、ブリッジ、フィンガーボード、フィニッシュ。糸巻きはウェバリー社製近年式に交換されており、近年式純正ハードケースが付属致します。ブリッジはオリジナルですが修正がなされており、ブリッジプレートについても補修加工有り。その他後付けでネックヒール部にストラップピン装着がございましたが、穴埋め加工がなされております。エンドピンジャック加工跡有り。
　抱えやすく弾きやすく近年人気急上昇の戦中ヴィンテージギター。鳴りの良いおすすめの逸品です。